日本財団の助成をうけ展開している「被災地住環境改善事業」の第一回活動が終了しました。
グループホーム班と仮設住宅班にわかれての活動となり、まずはグループホーム班の模様を報告します。
4月27日〜29日 事前ニーズ調査 派遣メンバー 1名 現地メンバー 2名
・仙台市役所、名取市役所及び各市の災害ボランティアセンターでの聞き取り
・仮設住宅建設予定地及び被災地域の視察
・被災グループホームの皆さんからのニーズ調査
5月15日 仮設住宅関連の活動規制に関する調査 現地メンバー 2名
5月26日 宮城県グループホーム会会長さんからのニーズ聞き取り
6月02日 第一陣 大阪出発 派遣メンバー 5名 + 1名(福井ふくふくネットメンバー 鯖江北PA合流)
6月03日早朝 仙台市着 (第二陣メンバー 飛行機にて仙台市入り 2名)合流
現地メンバー(調整メンバー 2名 + 職人 2名)合流
6月03日〜4日 ・グループホーム住環境整備チーム
(ニーズ1)
グループホームなつぎ埜が被災し壊滅、利用者全員を助けることも出来なかった。残った利用者の皆さんは何とか、仮設住宅の中でスタッフが介助をしながら支援しているが、認知の進みが見られたり排泄が思うようにいかず体調を崩したりしている。その状況、何とか借りることができる民家を手当したが、手すり・段差・家具転倒防止等の問題があり住環境を整備しなければ移住出来ないといった問題点があった。
(支援内容)
1.必要箇所への手すり設置
2.家具転倒防止金物の設置
(ニーズ2)
被災したデイサービスの利用者を一時的に受け入れるためにグループホームを提供したが、身体機能が低下している高齢者の方が含まれているためにトイレや廊下に手すりが必要となった。
(支援内容)
1.必要箇所への手すり設置
2.二次災害予防の為の家具転倒防止金物等
(ニーズ3)
地震の影響で建物に損傷があり、浴室の傾きや建具が開かないという状況で通常の運営に支障をきたしている。
(支援内容)
1.耐震等のチェックで建物の危険度を判断
2.建具等の修理、調整で開閉可能にする。
「グループホーム班の活動を終えて」
今回は、津波で壊滅したグループホーム、地震で被災したグループホーム、また新たに身体機能の低下した被災された高齢者を向かいいれたグループホーム等を回らせていただいた。
それぞれに東日本大震災でうけた傷は違うが、皆さん、とても元気で明るい印象を受けた。
設置した手すりを早速利用していただき
「楽になったよ、トイレにもいきやすくなったし。」
とにっこりと笑って話しかけていただいたりと、逆に元気づけられることも多く今回の活動に関しての意義も改めて感じることもできた。
次回への宿題も沢山いただいており、なんとか早めに対応していきたいと考えている。